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「まだ言葉が出ない」「言葉は出ているけれど、独り言ばかりで、会話としてのやり取りが…」「板書が苦手」

更新日:2022年5月26日

加古川市にある『児童発達支援・放課後等デイサービス アベニール』です。

ここでは、アベニールでの支援の一部を紹介させていただいています。

見学や契約などのご連絡は、

079-490-5671

080-2673-7828

avenir823243@outlook.jp

まで、よろしくお願い致します。


上記のような「お悩み」と私たちの療育実践が、どう関係しているかをお伝えしたいと思います。


コミュニケーションやソーシャル・スキルは、人との付き合いを円滑にすすめるためのものですが、机の上の勉強で必要性を言葉で説明しても、それをイメージしたり、理解したり、過去の経験と比較検討することは簡単なことではありません。



社会性は「身につける」もの。身につけるのですから、その土台は「身体」です。

「身体」を整える、身体発達(運動発達)で抜けている部分を埋めることが必要です。

では、一つずつ見ていきましょう。


*「まだ言葉が出ない」

ことばの発達と運動発達は密接に関係しています。

言葉を発することは筋肉の活動が必要であり、腹筋、口の周りの筋肉、舌の使い方などが必要であり、運動発達は言葉やコミュニケーションの発達の土台なのです。


*「言葉は出ているけれど、独り言ばかりで、会話としてのやり取りが…」

運動を通じて、

・自分と相手の境界線を知る

・他人と場を共有することを覚える

そのために

・自分の身体をつかむ(ボディイメージをつかむ)

・正しい身体の使い方を覚える。

を、目指します。



例えば、二人一組でする運動として、背中と背中でボールを挟んで一緒に歩く、ということをします。

この運動を通して、非言語的コミュニケーションとして、相手との動きの調整、つまり、挟むタイミング、歩くペースを意識できるようになります。

自己他者認知として、相手の存在の理解、一緒に協力し合う相手という認知・対人意識ということを認識できるようになります。

このようにして、運動・体操を通して社会性の基礎を作り、他者とのやりとりを楽しみ、物事を共有していけるようにします。



*板書が苦手

板書であれば、黒板とノートを見ることを行ったり来たりする必要がありますが、そのためには、眼球運動の調整や中心に力を込める身体の使い方ができている必要があります。

ほかには、消しゴムで消す動きは、左手で紙を下方向に力を入れて押さえ、右手でゴシゴシと下方向に力を入れつつ、左右に動かす動きになります。これができるようになるには、右手と左手が別々の動きができているという運動発達の土台が必要になります。

計算が苦手、集中できない、不器用というようなお悩みについても、このような視点で、お子さんの発達をとらえ、運動発達の土台作りをしながら、その子その子に必要な支援を提供します。


運動発達の土台を整えながら、同時進行で、手を使うこと、書くこと、話すことの力をつけられるような机上学習も行うことで、習得はスピードアップします。

「手を使うこと」とは、具体的には、ボタンをはめる、スプーンやお箸、鉛筆の持ち方、はさむ動きなどです。


このような支援をスモールステップで進めて、生活に必要な動作を運動や課題、遊びを通して、習得できるようにしていきます。

そして、お子さんが「できた!」という喜び、自信をもてるように支援していきます。


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